[写真][UX]「カレーをスプーンで掬う」と運動主体感
更新:2016.10.27 ↑の「カレーをスプーンで掬う」という映像(写真を複数枚使用したGIF)を見た時、あなたは、 自分が主体的にスプーンを操って、カレーを食べようとしていると感じるでしょうか(スマートフォンやタブレットで本ページを見ている場合、テーブルに置いてみると良いかもしれません。実際にカレーを食べる利用状況に近づくと思います)。 身体が映った画像を自己の身体に重ね合わせて観察した場合、自分が手を 動かしているような運動主体感の錯覚が生起されると報告されています。(例えば[1]) 「カレーをスプーンで掬う」映像を見た時、 錯覚(実際とは異なる知覚を得てしまうこと)により、自分が実際に行った時と類似した知覚が得られるのかもしれません(仮説)。 国際規格である ISO 9241-210 ( 今後、JIS化予定 )では、ユーザーエクスペリエンスは、以下のように定義されています。 a)〜c) の状況で生じる知覚と反応(感情、信念、嗜好、身体的・心理的な反応・・・等) a) 人が製品、システムまたはサービス使用前に、使用の予想をした時 b) 人が製品、システムまたはサービスを実使用している時 c) a)とb)両方 注)製品、システム、サービスは全てインタラクティブシステムが対象です。 「カレーをスプーンで掬う」映像を見た場合、「カレースプーンで掬う」ことに伴う知覚(ただし、錯覚)が、人にインプットされます。そして、それに伴う反応(例:本物のカレーが食べたくなる、口の中が少し辛くなる)が生じる(・・・と予想しています)。 今回は「カレーをスプーンで掬う」というインタラクションが対象でしたが、以前本blogに記載した スマートフォンアプリの操作シーン の映像 も同様のことが言えると思います。 本記事作成後に考えた事柄の一部はTwitterでツイートし、以下にまとめています。 「カレーをスプーンで掬う」と運動主体感検討ログ ■ お知らせ:DIGITABLE(デジタル写真技術研究会) 第100回記念勉強会 について 2016.11.19(土)に DIGITABLE(デジタル写真技術研究会) 第100回記念勉強会 - これからの写真フロー - にて 「写真に関わる UX(ユーザーエクスペリエンス) のためのアプ...